CHISQ.TEST 関数は、Excel において 観察値と期待値の間に統計的な差があるかどうか(=有意か)を評価するカイ二乗検定を行うための関数です。
主に クロス集計表(列 × 行)や適合度検定に使用されます。
🔢 構文
CHISQ.TEST(actual_range, expected_range)
| 引数 | 説明 |
|---|---|
actual_range | 観察値(実際に得られたデータ) |
expected_range | 期待値(理論的に想定される値) |
どちらも 同じサイズの範囲(行列)である必要があります。
📌 意味
この関数は、次のような問いに答えます:
実際に観測されたデータ(
actual_range)は、期待される分布(expected_range)から 有意にずれているか?
結果として p値(有意確率) を返します:
p < 0.05→ 有意差あり(期待と観察の差が統計的に意味がある)p ≥ 0.05→ 有意差なし(期待と観察の差は偶然の範囲内)
✅ 使用例
例:あるアンケート調査の回答(行:性別、列:選好)
| 選好A | 選好B | |
|---|---|---|
| 男性 | 20 | 30 |
| 女性 | 30 | 20 |
期待値(expected_range)は独立性を仮定した値を計算して入力する。
=CHISQ.TEST(B2:C3, E2:F3)
→ 結果:p = 0.013(例)
→ 解釈:p < 0.05 → 性別と選好には有意な関連がある。
⚠️ 注意点
actual_rangeおよびexpected_rangeは すべて正の数値である必要があります。- 自動的に
CHISQ.TESTで期待値を計算したい場合は、1 つのクロス集計表だけを入力し、CHISQ.TESTを使わずに ピボットテーブルと CHISQ.DIST.RT などを組み合わせて手動で処理する方法もあります。 - カイ二乗検定の前提条件(例:各セルの期待値が 5 以上など)に注意。
🔗 関連関数
| 関数 | 用途 |
|---|---|
CHISQ.DIST.RT | カイ二乗値から p値を求める |
CHISQ.INV.RT | p値から臨界値(カイ二乗値)を求める |
T.TEST | 2 群の平均差の検定 |
F.TEST | 分散の検定 |
🧠 活用シーン
- A/B テストの「クリック率」と「性別」「地域」などの関連性検定
- アンケート調査の「年齢層」と「回答傾向」の分析
- マーケティングや医療研究などの統計解析全般