CHISQ.DIST.RT 関数は、Excel において カイ二乗分布の「右裾(right tail)累積分布関数」の値を返す関数です。
これは、**観察値がカイ二乗分布でどれだけ極端か(=有意差があるか)**を測る際によく使われます。
🔢 構文
CHISQ.DIST.RT(x, deg_freedom)
| 引数 | 説明 |
|---|---|
x | カイ二乗統計量(0 以上の数値) |
deg_freedom | 自由度(正の整数) |
📌 意味
この関数は、次のような問いに答えます:
自由度
deg_freedomのカイ二乗分布において、**x 以上の値になる確率(右側累積)**は?
つまり:
✅ 使用例
例 1:自由度 2、x = 3 のときの右裾確率
=CHISQ.DIST.RT(3, 2)
- 結果:約
0.2231
(カイ二乗検定で使う「p値」を返す)
🎯 使用場面
- カイ二乗検定(適合度・独立性)での p 値算出
- 「観察値が統計的に有意に偏っているか」を判定
⚠️ 注意点
xは 0 以上の数値でなければなりません(負なら#NUM!エラー)。deg_freedomは 1 以上の整数である必要があります。- この関数は 右裾のみ(左裾累積を求めたい場合は
CHISQ.DIST(x, df, TRUE)を使用)。
🔗 関連関数
| 関数 | 説明 |
|---|---|
CHISQ.DIST | 左裾の累積分布関数または確率密度 |
CHISQ.INV.RT | 右裾累積に対応する臨界値を返す |
CHISQ.TEST | 観察値と期待値の差が有意かを評価 |
T.DIST.RT | t 分布の右裾確率 |
F.DIST.RT | F 分布の右裾確率 |
🧠 具体例:p 値の評価
ある調査で、自由度 3 のカイ二乗統計量が 7.8 だったとします:
=CHISQ.DIST.RT(7.8, 3)
- 結果:約
0.0505 - 解釈:p = 0.0505 → 有意水準 5% ではギリギリ有意ではない