CHISQ.DIST 関数は、Excel において カイ二乗分布(Chi-Square Distribution) の値を返す関数です。
主に統計的仮説検定や**分散分析(ANOVA)**などで使われます。
🔢 構文
CHISQ.DIST(x, deg_freedom, cumulative)
| 引数 | 説明 |
|---|---|
x | 評価する数値(カイ二乗統計量) |
deg_freedom | 自由度(正の整数) |
cumulative | TRUE: 累積分布関数(CDF)FALSE: 確率密度関数(PDF) |
✅ 使用例
例 1:自由度 2、カイ二乗値 3 における 累積確率(P(X ≤ 3))
=CHISQ.DIST(3, 2, TRUE)
→ 結果:約 0.7769
例 2:自由度 2、カイ二乗値 3 における 確率密度関数の値
=CHISQ.DIST(3, 2, FALSE)
→ 結果:約 0.1116
📈 用途と特徴
- 「観察値と期待値に差があるか?」を検定するときに使用。
- 自由度(deg_freedom)はデータのグループ数などに基づきます。
- x が大きいほど、分布の右側(尾)に位置し、差が「有意」である可能性が高くなります。
⚠️ 注意点
xは 0 以上でなければなりません(負の値は#NUM!エラー)。deg_freedomは正の整数。cumulativeは論理値(TRUEまたはFALSE)で指定。
🔗 関連関数
| 関数 | 説明 |
|---|---|
CHISQ.INV | 累積確率に対応する x 値(逆関数) |
CHISQ.TEST | 観察値と期待値の一致度を評価する検定関数 |
CHISQ.DIST.RT | 右裾(right-tail)累積確率(旧バージョン用) |
NORM.DIST | 正規分布 |
T.DIST | t 分布 |
F.DIST | F 分布 |
🧠 活用例
- カイ二乗検定(適合度検定、独立性の検定)
- 統計モデルのフィット具合の評価
- 医学・社会科学・ビジネス分析など、幅広い分野で利用