CHISQ.INV.RT 関数は、Excel において **カイ二乗分布の右裾(right-tail)確率に対応する臨界値(逆関数)**を返す関数です。
つまり、指定した有意水準(p値)でのカイ二乗統計量の閾値を求めます。
🔢 構文
CHISQ.INV.RT(probability, deg_freedom)
| 引数 | 説明 |
|---|---|
probability | 右裾確率(p値)。0~1 の間の値 |
deg_freedom | 自由度(1 以上の正の整数) |
📌 意味
この関数は、次の問いに答えます:
自由度
dfのカイ二乗分布で、右側確率(p値)がprobabilityになるような x(臨界値)は?
数学的には:
となる x を返します。
✅ 使用例
例 1:自由度 2、p値 0.05(有意水準 5%)に対応するカイ二乗臨界値
=CHISQ.INV.RT(0.05, 2)
- 結果:約
5.9915 - 解釈:自由度 2 のカイ二乗検定において、**統計量が 5.9915 を超えると有意(p < 0.05)**と判断
⚠️ 注意点
probabilityは0 < p < 1の範囲でなければ#NUM!エラーになります。deg_freedomは 1 以上の正の整数。- この関数は 右裾確率用です。左裾累積を使いたい場合は
CHISQ.INVを使用。
🔗 関連関数
| 関数 | 用途 |
|---|---|
CHISQ.DIST.RT | カイ二乗統計量から p値(右裾)を求める |
CHISQ.INV | 左裾累積確率から x を求める |
CHISQ.TEST | 観察値と期待値に基づくカイ二乗検定 |
T.INV.RT | t 分布の右裾臨界値 |
F.INV.RT | F 分布の右裾臨界値 |
🧠 活用シーン
- 統計検定における 臨界値(cutoff) の計算
- 自作の検定アルゴリズムで 閾値を手動設定する場面
- 論文や報告書で、**「この検定は有意です(p < 0.01)」**と示すための数値根拠を得る