Excel の DVARP 関数は、データベース関数のひとつで、
条件に一致するデータから、指定列の「母集団分散(Population Variance)」を計算する関数です。
🔹 構文
DVARP(データベース, フィールド, 条件)
🔸 引数の説明
| 引数 | 内容 |
|---|---|
| データベース | データ範囲(1行目は列見出し)例:A1:C6 |
| フィールド | 分散を求める列。列名(”売上” など)または列番号(例:2) |
| 条件 | 抽出条件を指定する範囲(列見出しを含む) |
🔹 DVARP は何を計算するの?
母集団分散を求めます。
計算式は以下のとおり:
DVAR 関数が使う「標本分散(分母が n – 1)」とは異なり、DVARP は分母が n(データ件数) になります。
🔹 使用例
✅ データ(A1:C6)
| 商品 | 売上 | 店舗 |
|---|---|---|
| A | 100 | 東京 |
| B | 200 | 大阪 |
| A | 300 | 名古屋 |
| A | 150 | 東京 |
| B | 250 | 東京 |
✅ 条件(E1:F2)
| 商品 | 店舗 |
|---|---|
| A | 東京 |
✅ 関数
=DVARP(A1:C6, "売上", E1:F2)
▶ 結果
625
理由:
- 該当データ:売上 = 100, 150
- 平均 = (100 + 150) / 2 = 125
- 母集団分散 = ((100−125)² + (150−125)²) / 2
→ (625 + 625) / 2 = 625
🔸 注意点
- 条件に一致するレコードが 1件以下 の場合でも、DVARP はエラーにならず 0 を返す(データが1件の場合、分散 = 0)。
DVARPは母集団(全体)の分散用。サンプル(標本)の場合はDVARを使います。
✅ 関連関数
| 関数 | 説明 |
|---|---|
DVAR | 条件付きで標本分散を求める |
DVARP | 条件付きで母集団分散を求める |
DSTDEV | 標本の標準偏差(√DVAR) |
DSTDEVP | 母集団の標準偏差(√DVARP) |