BINOM.INV 関数は、Excel において 二項分布に基づいて、指定された累積確率以下となる最小の成功回数を返す関数です。
これは 二項分布の逆関数(inverse) として使われます。
🔢 構文
BINOM.INV(trials, probability_s, alpha)
| 引数 | 説明 |
|---|---|
trials | 試行回数(整数) |
probability_s | 1 回の試行で成功する確率(0~1) |
alpha | 累積確率(0~1)→ 何%以下になるかの上限 |
🧮 意味
この関数は、次のような問いに答えます:
試行を
trials回行ったときに、累積確率がalpha以下となるような 最小の成功回数 k は?
つまり:
を満たす最小の k を返します。
✅ 使用例
例 1:
=BINOM.INV(10, 0.5, 0.9)
- 意味:成功確率 50%、試行回数 10 回のとき
→ 成功回数が何回以下になれば、累積確率が 90% になるか? - 結果:7
⚠️ 注意点
trialsは 1 以上の整数でなければなりません。probability_sは0~1の範囲内である必要があります。alphaも0~1の範囲です。- 結果は整数で返されます。
🔗 関連関数
| 関数 | 説明 |
|---|---|
BINOM.DIST | 二項分布の確率(P(X = k) または P(X ≤ k)) |
BINOM.DIST.RANGE | 成功回数が範囲内にある確率の合計 |
NORM.INV | 正規分布の逆関数 |
CRITBINOM | 旧バージョンの Excel での BINOM.INV(非推奨) |
🧠 活用例
- 品質管理:製品の合格率が 95% 以上であるために、検査で何個まで不良が許容されるか?
- A/B テスト:成功確率 0.4 の施策で、何回成功すれば有意とみなせるか?
- リスク評価:一定信頼水準で成功回数が何回以下になるか?