F.TEST 関数は、2 つの標本の分散が等しいかどうかを検定するための F 検定(分散比検定) に使われます。
これは、2 標本の分散が統計的に異なるかどうかを評価する場面で使われます。
🔹 書式
F.TEST(array1, array2)
🔹 引数の説明
| 引数 | 説明 |
|---|
array1 | 1 つ目の数値データの配列または範囲 |
array2 | 2 つ目の数値データの配列または範囲 |
🔹 戻り値
- 2 標本 F 検定の片側の p 値(有意確率)を返します。
- 小さいほど、「分散に差がある」可能性が高くなります。
🔹 使用例
=F.TEST(A1:A10, B1:B10)
この関数は、セル範囲 A1:A10 と B1:B10 の 2 つのデータの分散が等しいかを検定し、その p 値を返します。
🔹 判断の目安(よくある基準)
| p 値の範囲 | 解釈 |
|---|
| p < 0.05 | 有意差あり(分散は等しくない) |
| p ≥ 0.05 | 有意差なし(分散は等しいとみなす) |
🔹 注意点
- F.TEST は片側検定の p 値を返します。
- F 分布が左右対称でないため、通常「大きい方の分散 ÷ 小さい方の分散」で計算されます。
- 両側検定が必要な場合は、自分で調整が必要です(通常は
=2 * MIN(F.TEST(...), 1 - F.TEST(...)) などで対応)。
🔹 関連関数
| 関数 | 説明 |
|---|
VAR.S | 標本の分散を計算(Excel 2010~) |
F.INV.RT | 指定された確率に対する臨界 F 値を返す |
F.DIST.RT | F 分布に従う確率を返す |
T.TEST | 平均の差の有意性(t 検定)を評価する |
🔹 実務での使いどころ
- t 検定の前提条件確認(分散が等しいかを事前にチェック)
- 品質管理や工程の比較
- 統計解析の事前分析
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