NEGBINOM.DIST 関数は、Excel において 負の二項分布(Negative Binomial Distribution) に基づく確率を計算する関数です。
この分布は、成功するまでに必要な失敗の数に基づく確率を求めたい場合に使われます。
🔹 NEGBINOM.DIST 関数の書式
NEGBINOM.DIST(失敗数, 成功数, 成功確率, 累積)
| 引数名 | 内容 |
|---|---|
失敗数 | 指定した成功回数が得られる前に発生する失敗の数(0 以上の整数) |
成功数 | 達成すべき成功回数(1 以上の整数) |
成功確率 | 1 試行あたりの成功確率(0〜1 の範囲) |
累積 | TRUE = 累積分布関数, FALSE = 確率質量関数(個別の確率) |
🔹 数式の意味
- 確率質量関数(
累積=FALSE)
「成功が成功数回になる前に失敗数回失敗する」確率 - 累積分布関数(
累積=TRUE)
「成功が成功数回になる前に失敗数以下の失敗が起きる」確率
🔹 使用例
例:ある製品が 40% の確率で不良品でない場合(成功)
成功が 3 回起きるまでに 2 回失敗する確率を求める:
=NEGBINOM.DIST(2, 3, 0.4, FALSE)
👉 結果:該当する確率(小数値で返る)
累積確率を求める:
=NEGBINOM.DIST(2, 3, 0.4, TRUE)
👉 結果:失敗数が 0〜2 回までの累積確率
🔹 使用シーンの例
- 営業で「3 件の成約を得るまでに必要な失敗数」の確率分布
- 製造ラインで「3 回成功するまでに不良(失敗)が何回出るか」
- ゲームや試行で「成功するまでの失敗回数」のモデリング
🔹 注意点
| ポイント | 内容 |
|---|---|
成功数 ≥ 1 | 成功回数は 1 以上の正の整数である必要あり |
失敗数 ≥ 0 | 失敗数は 0 以上の整数 |
成功確率 ∈ [0,1] | 0~1 の範囲に収める必要がある |
| エラー処理 | 無効な引数(負の数や確率が1超など)は #NUM! や #VALUE! になる |
🔹 関連関数
| 関数名 | 内容 |
|---|---|
BINOM.DIST | 試行回数が固定された 二項分布 |
POISSON.DIST | 一定間隔内の離散事象の回数に関する確率分布 |
GEOMEAN.DIST(なし) | 幾何分布は GEOMEAN.DIST ではなく NEGBINOM.DIST で代用可 |
NORM.DIST | 正規分布 |