NORM.DIST 関数は、Excel において 正規分布(Normal Distribution) の確率を求めるための関数です。
特定の値が、指定した平均と標準偏差の正規分布に従うときの 確率密度関数(PDF) または 累積分布関数(CDF) の値を返します。
🔹 NORM.DIST 関数の書式
NORM.DIST(x, 平均, 標準偏差, 累積)
| 引数 | 内容 |
|---|---|
x | 分布の中で評価する値 |
平均 | 分布の平均値(μ) |
標準偏差 | 分布の標準偏差(σ) |
累積 | TRUE: 累積分布関数(CDF)FALSE: 確率密度関数(PDF) |
🔹 用途と選び方
| モード | 意味 |
|---|---|
累積=TRUE | 指定した値以下になる確率(累積分布関数) |
累積=FALSE | 指定した値の点における高さ(確率密度関数)を返す(※確率ではない) |
🔹 使用例
例1:累積分布(ある点以下の確率)
正規分布:平均 = 100、標準偏差 = 15
→ 値 110 以下になる確率:
=NORM.DIST(110, 100, 15, TRUE)
👉 結果:0.7475(約 74.75% の確率で 110 以下になる)
例2:確率密度(グラフ上の「高さ」)
=NORM.DIST(110, 100, 15, FALSE)
👉 結果:約 0.021(これは確率ではなく、密度の高さ)
🔹 注意点
| ポイント | 説明 |
|---|---|
| 標準偏差に 0 を指定するとエラーになります | |
確率密度 (FALSE) の出力は 0〜1 を超えることもある(確率ではない) | |
確率を求めたい場合は TRUE を使うこと |
🔹 標準正規分布で使うには?
標準正規分布(平均 = 0、標準偏差 = 1)の場合:
=NORM.DIST(z, 0, 1, TRUE)
または専用の関数:
=NORM.S.DIST(z, TRUE)
🔹 関連関数
| 関数名 | 内容 |
|---|---|
NORM.S.DIST | 標準正規分布(平均0、標準偏差1)に特化 |
NORM.INV | 指定した確率に対応する x 値(逆関数) |
NORM.S.INV | 標準正規分布の逆関数 |
STANDARDIZE | 任意の x を zスコア(標準化)に変換する |
🔹 応用例
「テストの点数が平均 70 点、標準偏差 10 点。85 点を超える確率は?」
=1 - NORM.DIST(85, 70, 10, TRUE)
👉 結果:約 0.0668(約 6.68%)